アルルカン・ジャケット 『役者』

GETEMONTSで、先年、展開された“愚者の服”：アルルカン・シリーズから、コットン素材のストライプ・ジャケットに柄を施した後、「時の経過」をimageした経年加工の意匠。誰かが既に長年着用してきた様な、ヤレ感やヨレ感がマンサイ野村＝狂言、グンと服をしずめ、また盛り立てる衣装。『役者』の登場だす↑サイズ：着丈74cm 肩45cm 身幅55cm 袖62cm※工程で生じた左腕の破レリペア済カバーオールとブレザーの中間の様なジャケットを製品加工。増設したボタンホールに並ぶ9個のアンティークボタン。クラシックな三つボタンから全てボタンを閉めた印象的なスタンドカラー、第1ボタンのみ閉めた不良な雰囲気まで寺田心も納得の遊び心。袖にも飾りボタンが並び、袖と裾わラフに切りっ放し仕様。ハードに洗いと乾燥をかけて出来た、生地のヤレとヨレの独特の質感。薄手の生地なので、通年の着用が可能。今の時期でしたらシャツ感覚で着てイタだけマス。ギリシャ語で「mimesis（ミメーシス）」とわ、「模倣、再現」の意味で、現代まで通じる芸術（舞踏・絵画・演劇）の基本的概念の様です。古ギリシャにおいて観劇とわ即ち、（悲）劇を見た後の観衆たちによるディベートまでを言った層で、・ナゼ其れが起きてしまったのか、・どうすれば其れを防げたのか、劇からの教訓を民族で共有すると云ふ今日の様な娯楽とわ意を異にする。フランス語の道化師による「mime」が、パントマイムとわ違う性質の物だと云ふ事わ恐らく、このギリシャの流れでしてこちらわ、人間の失敗や、観念によって引き起こされる機械的な強張り（狂気）を、“愚者”による笑に仕立て直し、ドラマティックな「再演」によってスペクタクルとした。もっとも、サント=ブーヴわ、「批評対象の中に自らを見付ける事しか出来ない」と云ふ旨を毒吐いております。フロイトやラカンを出すまでもなく、我々わ模倣と機械的運動の繰り返しによって、対象の能力を獲得していくわけで、それわマサに理想に対する「再演」です。すると、我々わ皆、何かを演じる役者とわなりませんか？シェイクスピアわ正しい、「この世は舞台なり、人は皆役者だ」「そこでは、皆、役を演じなくてはならぬ」

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