アレンカ・ジュパンチッチ『リアルの倫理』、河出書房新社、2003年。

スロヴェニアのラカン派の哲学者ジュパンチッチの著書です。ジジェクとアラン・バディウの強い影響のもとに、カントの倫理学をラカンを通じて批判的に解読し、さらに根源的な倫理を後者の「現実的なるもの（リアル）」という概念を通じて探求するという、野心的な書物で、ジジェクが序文を寄せています。翻訳は冨樫剛氏で、氏によるあとがきも充実しています。河出書房新社から2003年にでた初版で、コンディションもほぼ新品のままです。傷も汚れも書き込みも匂いもない美品です。表紙に若干、経年によるスレがありますが、気をつけないとわからない程度です。写真でご確認ください。ラカン派の書物の中でも異彩を放つ本書は、すでに入手困難で、高騰していますが、相場よりも価格を抑えました。このコンディションでの入手はほぼ不可能な一冊と思います。

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